「新教育長」任命に反対 大阪市議会本会議 党2氏討論・質疑 |
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大阪市議会本会議が28日開かれ、日本共産党の瀬戸一正市議は吉村洋文市長が提案した教育委員長と教育長を統合した「新教育長」への山本晋次現教育長の任命に反対の討論を行いました。共産党以外の会派は任命に同意しました。 反対討論で瀬戸議員は、三つの問題を指摘しました。 第一は、新しい教育委員会制度では、教育委員会が形だけになり教育の政治的中立性が奪われ、山本氏はその新しい教育委員会制度の趣旨に沿った教育行政をすすめようとしていることです。 第二は、山本氏が、教員のモチベーションの向上や教員不足・過重負担を解消する決意も方策も示さず、少人数学級の推進でも、他都市が少人数学級で必死の努力をしているのに、国の施策を待つとしていることです。 最後に、前市長が教育に介入しすすめてきた競争教育・管理主義教育を手放しで「教育改革の取り組み」と評価し継続しようとしていることです。 瀬戸議員は「こういう人物に大阪市の教育を託すことはできない」とのべました。 日本共産党の井上浩議員が「教育長の任命」について質疑し、「前市長時代、『不当な政治介入』の嵐が吹き荒れ、教育現場が被害を受けたが、このような『不当な政治介入』と一線を画し、子どもたちや保護者、地域に寄り添い『現場目線』を貫くのか」と質したのに、山本氏はまともに答えませんでした。 (2016年3月29日しんぶん赤旗) |